オープン前の早朝。
昨日から寝かせておいた生地がきれいに並び、オーブンに入るのを見送りながらゴソゴソと撮影のセッティングを始めます。
店内は幸せなにおいでいっぱいです。
数分後に奥からこんがりと焼きたてのパンが出てきました。手が伸びそうになるのをグッとこらえて、一番美味しそうな状態を狙います。時間との勝負です。
天気は曇り。
窓から差し込む光を逆光にして撮ります。
撮影部隊は僕一人(部隊ではありませんね笑)。清水の舞台から飛び降りて買ったカメラと、参考書やカメラマンのブログ等で読み漁った知識を頼りに2時間くらいあれこれと試行錯誤しながら撮影しました。
お店の宣伝用の写真ですから、最大限にその良さを切り取らなければなりません。
特に気をつけたのは
①逆光もしくは横からの光で撮る。
(影が出来て立体的に見えます)
②料理が新鮮なうちに撮る
でしょうか。大きなスタジオを持つプロカメラマンとまではいきませんから、なるだけ最小限の設備でやります。そうなると自然に「工夫」しようと頭が働くんですね。
チラシが配布された後日電話で
「売る商品がなくなりました!」
と電話を頂きほっとしましたが、実際にチラシを手に取った人がどんな風に感じて来て頂けたのかはわかりません。
撮影したのは一年以上前になりますが、今だったら今度はこんなイメージでこんな風に撮ってみたいとか考えてしまいます。
写真は本当に奥が深いですね。それが夢中にさせる理由の一つかもしれません。